2015年9月4日~5日に、初音ミクのコンサート『マジカルミライ2015』が開催されましたね。
場所は、音楽アーティストたちが憧れる武道館!
初音ミクが発売された2007年から「いつか、武道館でミクさんのコンサートが開けたらいいね」と言われていました。
ついにその夢が叶った訳です。
(動画の作者はRaTTiEさん)
これは参加せにゃならんだろう!
という訳で、5日に武道館に行ってきました。
▲ただの幕すらまぶしい……。
◆「BDを新鮮な気持ちで観たい」という人のために、最初はネタバレにならないような感想を。
まず、驚いた。
なにに驚いたって、“降臨”したミクさんの姿に驚いた。
よく「初音ミクは所詮映像じゃねーか」と言われるけど、驚くべき実在感を伴ってステージに降臨した。
透明なスクリーンに、プロジェクタを使ってミクさんの映像を映し出すんだけど、今回用意されたプロジェクタは7台。
初音ミクがはっきりくっきり見えて、『本当にステージに立ってるよう』に見えた。
今回は照明演出がめちゃくちゃ派手だったんだけど、多分照明の光を計算してモデルの影をつけてあると思う。
正直に言って、人間よりも実在感があった。
これは、カメラには映らない。
コンサートが終わってからライブレポを見たけど、写真のリアリティの低さときたら!
ただのゴーストじゃん!
このコンサートは、まさにうってつけの体験型イベントだ。
USJでは似たようなアトラクションをやっているらしいのだけど、そこでミクさんのコンサートを毎日やってくんないかな。
セットリストは、初期の名曲や、ゲームの人気曲、ニコニコ動画での人気曲など、バランスよく取りそろえられていた印象。
会場全体のテンションが高くて、「ミクファンがこんなにいる!」という空気感を味わうだけでも楽しかった。
んで。
気がついたら2時間以上あるライブが終わってました。
一緒に行った友人曰く「休憩はないのか……」。
ある訳ねーだろ。ライブBD観てねーのかよ。ブッ続けでやるんだよ。
「普通ビデオは編集するだろ!」
言われてみれば。
でも「ミクさんは疲れ知らずで、肩も抜けない」で有名だし。
「演奏してるバンドマンが死ぬわい」
ははっ。人間の換えなど、いくらでもいる。
「観客だって死ぬ」
俺たちが死んでも、別のファンが観に来るよ。
「……スタッフは俺たちを殺す気なのか……」
強ち間違ってないと思う。
2012年のコンサートBDでそんなこと言ってた気がする。「最初の三曲でファンの体力を奪い取って、アンコールをする気にもならないぐらいヘロヘロになって帰ってもらう」的な。
スタッフがそんなことを考えているのかどうかはわかりませんが、幸せな疲労感に包まれて帰ることができました。
コンサート終了後に、武道館の下の階と上の階とでサイリウムを振り合えたのも楽しかった。
こういうところもBDに収録されてるといいな。
▲科学館で展示されていた等身大ミクさん。
◆以下は、ネタバレになる(かもしれない?)感想を。
実は、僕はコンサート初参加だったので、不安がたくさんありました。
「知らない歌ばかりだったらどうしよう……」
「サイリウムの振り方なんてわかるだろうか……」
「ましてやコールなんてできるだろうか……」
「やはり観客は男ばかりなのだろうか……」
すべて杞憂でしたね。
セットリストは、新旧取りそろえた、初心者にも優しいもの。
定番の「キャットフード」(dorikoさん)や、ゲーム『初音ミク Project mirai でらっくす』のテーマ曲「はじめまして地球人さん」(ピノキオピーさん)、完全に人外のハイトーンボイス&ハイスピード歌声で魅せる「エンヴィキャットウォーク」(トーマさん)、失礼ながら100万回再生を越える人気曲だと知らなかった「独りんぼエンヴィー」(koyoriさん〈電ポルP〉)等々……。
途中でテンションが上がりすぎたのか、dorikoさんの「ロミオとシンデレラ」に到っては、もはやshort ver.だったのかFullだったのかすら覚えてないです。
特に嬉しかったのは、kzさんの「Packaged」!
livetuneが出した初音ミクのメジャー1stアルバム『Re:Packaged』に収録された名曲ですよ。
これなら僕でも知ってる! CDも買ったよ!(これはただのロートル自慢だよ!)
個人的に「これが生で観られたら死んでもいい! でも死にたくない!」と思っていた、八王子Pの「Sweet Devil」もやってくれた。
(オリジナル動画。声のエフェクトがCD版と違う)
(こっちは、わかむらP制作のMMD-PV。フルバージョン)
もちろん、自分がどんな風にサイリウム振ってたかなんて記憶にございません。
歌声は、2013年版とも2014年版とも違うエフェクト調整だったように感じたけれど、テンションが上がりすぎて訳がわからなくなっていた可能性もありますデス。
八王子Pのミクさんの歌声は、年々可愛くなってる。
ロボットボイスがもっと流行るといいな。
そして「ワールドイズマイン」!
しかもFullで歌ってくれたんだ!
シャウトも格好良かった!
実は、ryo(supercell)さんの歌は、発表当時はそんなに好きではなかったのだけど、過去のコンサートビデオを観てガラッと印象が変わった。
めっちゃいい! 特に観客が楽しそうでいい!
日本人のファンはもちろん、外国公演でも外国人ファンが「O-HI-ME-SA-MA!」コールをする姿、これはもう『Kawaii』と表すべきだ。
僕も、今回ちゃんと「その1」「その2」「その3」「おひめさま」「おうじさま」「とろけるプリン」がコールできた。
それにつけても、観客の女性率の高さよ。
男女比6:4は言い過ぎにしても、7:3よりは高かったのでは?
コスプレはもちろん、髪が緑色の人もいた(どうも染めているらしい)。
年齢層も幅広くて、昼の部に参加した人を見ると、明らかに十代前半、あるいは年齢一桁の子もいたよ。
もちろん、その横には呆然とする親の姿が……。
まあ、アニメキャラかゲームキャラのイベントだと思って来てみたら、科学技術を駆使したヴァーチャルなコンサートを見せつけられた上に、自分以上に年齢の高い人たちがサイリウム振って熱狂してたらビビるわな。
彼らが初音ミクを嫌いにならないでいてくれることを切に願う。
人間に嫌われたら終わりだもんなあ。
これからも愛される存在であって欲しい。
◆マジカルミライの公式がアンケートやってますね→[http://magicalmirai.com/2015/]
「楽しかった。またやってほしい。絶対参加する」等々、がっつり答えておいた。
また来年もよろしくお願いします。
▲タワーレコードカフェにも行ってきました。今度からVOCALOIDのCDはタワレコで買おう。
◆こぼれ話を1つ。
コンサート前日に東京に乗り込み、駅(確か渋谷)でトイレに入ったんですよ。
そしたらね、中から女性が出てきたの。
「やべえ! 入るところ間違えた!」
慌てて飛び出したんだけど、そこ、ちゃんと男子便所だったんですよ。
でね、出てきた人は、髪の長い男性だったのですよ。
「てへ♪ イケメンだったから見間違えちゃった/// 失敗失敗♪」
とか言って(もちろん胸中で)その日は終わった訳ですが。
次の日に、その人と再会しましたよ。
武道館で。
「仲間かーーーー!」
あちらは気づいてなかっただろうけど、声をかければよかった……。