統合防疫軍の敵はバケモノだ。
人類はそれを「ギタイ」と呼んでいる。
初年兵、キリヤ・ケイジは、初めての戦闘で瀕死の重傷を負う。
そこに現れたのが「戦場の雌犬」リタ・ヴラタスキ。彼女に死を看取られる前に、一匹でもギタイを倒そう。
そう決意し、一匹のギタイを倒した瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日にタイムリープしていた。
何回も繰り返されるくそったれな戦闘を終わらせるため、キリヤ・ケイジは何度も戦闘を繰り返す。
そしてギタイを屠り続ける内、戦闘のスペシャリストになっていく。鉄面女王戦場駆ける雌犬・リタを目指して。
果たして、彼はこのループから抜け出せるのか――
ライトノベルのタイムリープSFの中でも傑作の一作だ。
しかも、発売当初につけられた帯には神林長平先生の推薦文が付いたという曰く付きの一冊。
イラストが少ないという批判を聞くが、そんな物はどうでもいい(いや、安倍吉俊さんは私の好きなイラストレーターですが)。そもそも小説の挿絵はおまけみたいなもんだ。何よりリタ・ヴラタスキが可愛いから問題ない。
さあ、百数十回繰り返されるたった一回の戦闘を思う存分に楽しもう。
0 件のコメント:
コメントを投稿