荒川弘さんの『銀の匙』がアニメ化され、ちょっとブームになりつつある(?)自給自足ライフ。
農家を始めるのは大変だけど、猟師ならそこそこ簡単になれるのでは……などと考える人はそんなにいないだろうけど、そんな方にオススメがこちらの漫画。
主人公の岡本さんは猟師兼漫画家。
のっけから兎のフンを食ってその不味さに吹き出していますが、食えるそうです、兎や鹿の糞(新鮮なら)。びっくりですね。
岡本さんは主に空気銃で猟をしています(もちろん所持許可を持っている)。
兎や鳩、蛇などを狩って、狩った獲物は料理して食べていますが、イノシシは1頭100万円以上で売れるそうです。あっ、今、目の色が変わりましたね?
空気銃で大物を狩るのは難しいので、罠も使っています(もちろん免許を持っている)。しかしイノシシなどを仕留める時は『撲殺』です。生っちょろい覚悟ではできません(岡本さんも一瞬「逃がしてしまおうか?」と考えたようです)。
自分が食う物は自分で狩る――。理屈では解っていますが、漫画を通して描かれる猟師生活は、同じ時代を生きているとは思えません。新しい価値観に出会った感じです(いや、ほんのちょっと前まで、こんな生活が普通だったはずなんですけど)。
読めばカルチャーショックを受けることは確かです。
これを「残酷だ」と感じるなら、肉を食うのをやめて倫理的菜食主義者になるしかありません。私たちが食っている肉は、誰かが仕留めてくれた肉なのです。
そんな漫画なのですが、絵はさらっと描かれていて、エグいシーンはありません。女性でも読みやすいと思います。
ぜひ。
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