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2013年8月24日土曜日

ポニーキャニオン主催の『アニメ化大賞』に応募した

 はい、タイトル通りです。
 この『アニメ化大賞』は、タイトル通り「アニメ化できるぐらい面白い物なら、どんな形式でもいいから作品を送りたまえ。見るだけは見てやるから。ハッハッハ」という賞のようです。
 真面目な話、『面白い話』『アニメ化したらヒットしそうな作品』は漫画やら小説やらがゴロゴロ転がってる訳で、僕なんかが「伊藤計劃さんの『虐殺器官』みたいな小説を書きました!」とか言ったら「『虐殺器官』をアニメ化するわ。伊藤さん、人気もあるし」と言われるに違いありません。
 ならばオリジナリティで勝負せねば……!

 という言い訳をしてみた訳ですが、僕の中におりぢなりてぃなんてあるはずもなく、いつものようにパロディなんだかオマージュなんだか判断の難しいラノベ風SF小説を書いて応募してきました。
 いや『虐殺器官』書けませんし。
 絶対に。
 書けるなら書くけどさ。

 本数は、二本。
 一本目は、先日同人誌で出しました短編『ここが大阪なら、きみは薙沢』
 選考の方にこのギャグが通じるといいんだけど……。

 もう一本は、原稿用紙200枚程度の中編『物語から言葉を引けば』。
 「SF系出版社以外に誰がこのネタを拾ってくれるのか!?」と不安極まりないタイトルです。
 元ネタがわからない人は石川喬司(いしかわたかし)さんの名前でGoogle検索だ。
 応募してから一カ月程度で選考発表があるとのことなので、せっかちな私にはありがたいです。
 第○次選考みたいな風に選考発表が何段階かあって、もし選考を一つでも通過したら、同人誌にします。

 ……同人誌にできるよね? 逢坂君。
 いや嘘ですすみません無理ならいいです。
 ではまた。

2013年8月22日木曜日

BROMPTONに鏡をつけた。

 どうも。
 医者から「お前、元気な時に動きすぎやからあかんねん。自転車禁止」とドクター・ストップを喰らい、でも今日も自転車に乗った南雲です。
 乗ったどころか、パワーアップしましたよ。

P1000260.JPG

 ああ、ハンドル周りがゴチャゴチャしてるのは見逃して下さい。
 せっかく可愛いBROMPTONなのに……。

P1000261.JPG

 そう、バックミラーをつけました。
 つけたのはこれです。

■タナックス(TANAX) ベロガレージ(VELO GARAGE) [EASYMIRROR/イージーミラー] VG-3101 ブラック


 「町乗りするならバックミラーがあった方がいい」と思ってはいたんですが、なかなか踏み込めずにいました。
 そしてつけたら、あまりの走りやすさに驚きましたよ。
 車道を走る際の後方確認がらくちんになりました。

 このミラー、簡単に角度を調節できるのに、ガタガタ道を走っていてもズレないのがいいですね。

 明日は……乗らない……。
 ……多分。

2013年8月20日火曜日

自転車のウェアを安くそろえる!

 夏だ! 自転車の季節だ! 走るぞ!

■【クールドライ】SPAKCT (スパクト) 半袖サイクルジャージ

 安い! 3,000円以下だ!
 普通1万円はする。
 使った感想は「まあ、ユニクロのスポーツシャツよりはいいかな……」ぐらい。
 デザイン的には結構気に入ってる。

■B-DASH(ビーダッシュ) レーサーパンツ サイクルパンツ 3Dパッド付き

 こちらも安い! 2,000円だ!
 普通1万円はする。
 使った感想は「大変素晴らしい!」。
 長距離(80キロメートルぐらい)走ってもお尻や股が痛くならない。
 高価なレーパンをはいたことがないので比較はできないけど、今のところ不満はない。

■ギアXオールシーズン メンズ半袖 高機能インナー【吸汗速乾・体温維持・紫外線カット・抗菌】 GearX

 自転車のインナーって、なんでこんなに高価なんだろう。
 たかがシャツ1枚なのに……。
 これの値段は1,500円ほどなんだけど、これで安い方。
 着た感想は「あるとないとでは大違いだ!」。
 汗のべたつきがなくなって、大変着心地が良いです。
 冬にも使えるので2着ぐらい持ってて損はない。

■saitoimport(サイトウインポート) サイクルジャージ・長袖

 春や秋に活躍する長袖のサイクルウェアは、君に決めた!
 お値段3,000円以下! ディ・モールト!
 デザインがイマイチ好みではないんだけど、ダントツの安さなので。
 ジッパーで前を全開にできるので、下に半袖や長袖のインナーを着て温度コントロールすれば良い。

■saitoimport(サイトウインポート) ウインドブレーク 3Dパッドタイツ

 春・秋に裾の短いレーサーパンツはいかがなものか。
 という訳で、長い奴を。
 むう。君、高いな。4,000円近いよ。でも他に比べれば安い。
 裏が起毛になってるやつもあるんだけど、私的にはこちらを推したい。
 冬でも使えるよ。

■PEARL IZUMI(パールイズミ)メンズ ヒートテック センサー ロングスリーブ

 冬用のインナー。
 ヒートテック最高。
 春や秋だと暑いぐらい。
 4,000円ぐらいするのだが、もうちょっと安くなんないかね? 2着欲しいけど、1着でガマン……。

■LAMBDA WIND LITE ウインドブレーカー M

 冬になったら防寒着としてウインドブレーカーを。
 身体が温まったら、脱いで畳んでジャージのポケットに入れればOK。
 安さを追求して、こいつは3,000円以下だ!
 まあ、デザインはあまりよくないけど……安いし……。

■ONYONE(オンヨネ) レインウェア 上下 レディース メンズ 上下セット レインスーツ OGS94000 OGS84001

 雨が降ったらレインコート着て乗ればいいじゃない!
 収納袋がついているのだが、自転車にくくりつけられるような作りにはなっていないので、どうやって持ち歩くか悩み中。
 コミケでも使える(コミックマーケットに傘を持っていくのはよくない。人に刺さるので。カッパを持って行こう)。
 サイズに注意されたし。

おまけ。
■ORTLIEB(オルトリーブ) サドルバッグ L ブラック 2.7L サドルバッグ F96LL

 私的に最強のサドルバック。
 でかい!
 とにかくでかい!
 上記のレインウェアを入れてもまだスペースがあるぐらい、でかい。
 しかも防水。完璧や……。
 機能性を追求したデザインもいい。
 美しい……。

2013年8月17日土曜日

コミティア105出ます

 8月18日(日)のコミティア105にて同人誌を頒布します。
 スペースは、

か14a『本屋Books』です。

 創元SF短編賞で選考を通過した『SFファンふたたび』(すみません完売したかも……)、『ここが大阪なら、きみは薙沢』以外にも、逢坂君がいろいろ持って行ってくれるそうです。
 よろしく逢坂君!

2013年8月11日日曜日

夏コミ新刊は、創元SF短編賞の選考通過作

 今年のコミックマーケット84は、次の通りになります。

スペース/3日目西す21b
サークル/古:時計

 サークルは『古:時計』さんです。委託です。『本屋BOOKS』じゃないです。よろしくお願いします。

 頒布する新刊は『ここが大阪なら、きみは薙沢』という小説。
 第4回創元SF短編賞の一次選考を通過した作品です。
 新人賞の選考を通ったので、駄作ではない。と思う。

 ストーリーはもちろんタイトル通り時間SFなのですが、内容はライトノベル風です。
 難しくありません。
 マニアックなネタもあんまりない。あんまり。
 でもアニメーターの中村豊さんネタとか入れてます。『REDLINE』ネタも入れてます。『『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』ネタもあります。あと『一九八四年』とか『去年はいい年になるだろう』とか『攻殻機動隊』(原作漫画)とか……あ、すみません、取り乱しました。
 そういったネタがストーリーの核心に触れたりもしません。
 ご安心を。

 イラストはアニメーターの山口よしみさんにお願いしました。



 よろしくです。

2013年8月4日日曜日

『風立ちぬ』のネタバレ感想 追加

 二郎は戦争に賛成している訳ではない。
 もちろん兵器が作りたかった訳でもない。
 そんな二郎の行為を肯定するなら、もっと巧くやる方法がいくらでもある。監督はあの宮崎駿さんだ。できないはずがない。
 もっと無邪気なキャラにすればいい。二郎に笑わせればいい。大声で主張させればいい。もっと彼が報われるラストを作ればいい。見ている者が二郎に共感できるような演出をやればいい。
 でも、宮崎監督はしなかった。
 二郎自身に「戦争は良くない」なんて語らせない。
 友人の「俺たちはいい飛行機を作りたいだけだ」に頷くことすらさせない。

 絵コンテを読むと、ラストで菜穂子と再会した時、二郎が笑顔になるカットがあった。でも、そこには大きく×印が書かれ、欠番とされていた。
 二郎を肯定するなら、このカットを切るはずがない。
 僕は宮崎駿監督を『信頼』している。
 『風立ちぬ』は、失敗作でも駄作でもない。

2013年8月3日土曜日

『風立ちぬ』を観てきた。


 最初に感想を。
 良かった。面白かった。宮崎駿監督の作品の中でも、群を抜いて好きだ。でも共感はできなかった。
 エンタメ作品としては失格だけど、多分、監督はエンタメにする気がなかったと思われる。
 恐らく、今まで築いてきた地位を蹴り壊す気だ(もっと早く蹴り壊して欲しかった)。
 以下よりネタバレ全開で書くつもりなので、嫌な人は読まないで下さい。


 映画が始まって、ずっと違和感がつきまとってた。
 最初の違和感は、二郎が夢から覚めたところ。墜落して目覚めるのだから「身体がビクッてなるかな」と思っていたら、そんなことはなかった。
 シーンがとにかく飛び飛び。場所はもちろん、時間経過もよくわからない。
 このあたり、宮崎監督っぽくない。二郎を「常人ではない」風に描こうとして、こんな手段をとっているのかも……と思ってた。でもそんな手法で撮られた宮崎作品は見たことがなかったので(書いてて自信がなくなってきたけど)、映画が始まってからずっと宮崎駿監督の正気を疑っていたんだけど、いや、最後の方でやっと納得しました。
 二郎やカプローニは、気が狂ってる。
 そして宮崎監督は、彼らが狂気を自覚しているものとして映画を撮ってる。
 男たちの正気を疑ってしまうような映像は、いたるところに配置されている。
 とても飛ぶとは思えない巨大な旅客機(実際に飛んだらしい!)とか、片言の日本語で喋るカストルプの表情とか(他の外国人に流暢な日本語を喋らせて彼だけ片言なのは普通じゃない)、いつまで経っても妹のスケジュールが覚えられない二郎とか。まあ、色々。
二郎たちが自覚していると確信したのは、ラストの夢の国での二郎とカプローニの会話。
 「ここは最初にお会いした草原ですね」
 「われわれの夢の王国だ」
 「地獄かとおもいました」
 「ちょっとちがうが似たようなものかな」
 しかもこの会話をしている間、二郎の顔はカメラの方を向かない(確か……)。
 果たして宮崎駿監督は、彼らに共感して欲しいと思ってこの映画を創ったんだろうか。
 なんだか登場人物が「本音ではないセリフを言っている」ようなところもいくつかあった。
 そのへんは絵コンテを読み込んで考えたい。

 さて。
 二郎は純朴な男なのか?
 天然男なのか?
 戦争の道具を造っておいて、自分は素晴らしい飛行機が造りたかっただけだと、胸を張って言うような男なのか。
 少年時代、二郎が悪ガキに絡まれている子どもを助けるシーン、そしてそのあと、母親に堂々と「転びました」と嘘をつく。
 大人になっても、腹が空いている待ちの子どもにご飯を渡そうとして、逃げられてしまう。
 偽善か。偽善だな。でも彼は、自覚しているはずだ。
 二郎の飛行機は美しい出来だったけど、「一機ももどって来ませんでした」。
 多分、二郎を天然として描くなら、このセリフは入れなかったと思う。
 二郎は自覚してる。
 自分は気が狂ってる。戦争の道具を嬉々として造った。妻の命と自分の仕事を天秤にかけた(ここは男尊女卑的な描写が気になったけど、あの頃の日本を考えれば――少なくとも聞いた話では――変な描写ではないので、目をつむってもいい)。
 なので、僕は二郎が自分の行いを自覚していると思った(そっちの方がタチ悪い気もするけど)。

 問題は、宮崎監督が彼ら(映画のキャラとしてね)の行為を肯定しているのかどうか……わからない。
 劇場で観ていて、ちょっと気を許すと二郎に同調・感動しそうになるのを止めるのが大変だった。
 間違いなく、僕はこの『風立ちぬ』が好きだ。自分の汚い部分を取り出して「ほうら」と見せられた気分。
 でも世間様に胸を張って「『風立ちぬ』が好きです」とは言いにくい(いや、もう書いたか)。
 なのでこっそり胸の中にしまっておきたい。

 監督の飛行機は戻ってきたのだろうか?

 最後に。
 宮崎駿監督の絵コンテ、初めて買いました。これは良い物ですね。
 本屋さん、頑張って売って下さい。
 他の商品と一緒に棚に並べて下さい。
 絵コンテだけ倉庫にしまわないで下さい……(買いに行った本屋では返品寸前だった)。